「遺産管理について」
質問内容
分割するまでの間、遺産の管理は誰がどのようにすればよいのでしょうか?
回答
共同相続人は、相続開始の時点から遺産分割がされるまでの間、遺産をその法定相続分に応じた持分で共有することになります。そこで、遺産分割まで遺産を相続人が共同で管理する場合は、民法の共有の規定により、各相続人は遺産の保存行為を単独で行うことができ、その他の管理行為については各相続人の持分の過半数で決することになります。
また、共同相続人全員の合意によって相続人の誰かを遺産の管理人に選任することもできます。
遺産の管理による費用は、相続財産の中から支出されることになりますので、実務上は遺産分割協議の際に精算することになります。